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title: "クリックジャッキング対策"
version: 6.0
locale: ja
source: https://docs.djangoproject.com/ja/6.0/ref/clickjacking/
canonical: https://djangodocs.dev/ja/6.0/ref/clickjacking/
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# クリックジャッキング対策

クリックジャッキングミドルウェアとデコレータは、 [clickjacking](https://en.wikipedia.org/wiki/Clickjacking) 攻撃に対する防御を簡単に使える形で提供します。このタイプの攻撃は、悪意のあるサイトがユーザをだまし、隠された frame や iframe にロードした別サイトの要素をクリックさせることで起こります。

## クリックジャッキングの例

オンラインストアに、ログイン中のユーザーが商品を購入できる「今すぐ購入」ボタンのあるページがあるとします。ユーザーは利便性のために常にストアにログインしたままにしています。攻撃者は、自分のウェブサイトのページに「私はポニーが好き」という投票ボタンを作成した上で、ストアのページを透明な iframe として読み込ませ、「今すぐ購入」ボタンをその「私はポニーが好き」ボタンの位置に不可視のまま重ね合わせます。もしユーザーが攻撃者のサイトを訪れ、「私はポニーが好き」をクリックすると、意図せず「今すぐ購入」ボタンがクリックされ、ユーザーが知らないうちに商品を購入してしまいます。

## クリックジャッキングを防止する

モダンブラウザでは、frame や iframe の中にあるリソースをロードして良いかどうかを示す [X-Frame-Options](https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/HTTP/Headers/X-Frame-Options) HTTP ヘッダの指定を尊重します。もしサーバからのレスポンスに `SAMEORIGIN` という値を指定した X-Frame-Options ヘッダが含まれていた場合、ブラウザは frame 中のリソースが同一サイトに由来する場合に限り、そのリソースをロードします。もしヘッダが `DENY` に設定されていた場合、どのサイトがリクエスト元であろうとブラウザは frame 中のリソースのロードを問答無用でブロックします。

Django はこのヘッダをレスポンスに含めるための方法をいくつか提供します:

1. すべてのレスポンスにこのヘッダを設定するミドルウェア
2. そのミドルウェアの動作をオーバーライドする、または単純に特定のビューにだけこのヘッダを設定するデコレータのセット

`X-Frame-Options` HTTP ヘッダは、まだそれがレスポンス中に存在しない場合に、ミドルウェアまたはビューのデコレータでのみ設定されます。

## 使用方法

### X-Frame-Options をすべてのレスポンスに設定する

サイト内のすべてのレスポンスに対して同じ `X-Frame-Options` 値を設定するには、`'django.middleware.clickjacking.XFrameOptionsMiddleware'` を [`MIDDLEWARE`](/ja/6.0/ref/settings/#std-setting-MIDDLEWARE) に追加します:

```
MIDDLEWARE = [
    ...,
    "django.middleware.clickjacking.XFrameOptionsMiddleware",
    ...,
]
```

このミドルウェアは、[`startproject`](/ja/6.0/ref/django-admin/#django-admin-startproject) が生成する設定ファイルでは最初から有効化されています。

デフォルトでは、このミドルウェアはすべての `HttpResponse` の `X-Frame-Options` ヘッダを `DENY` に設定します。もし他の値にしたい場合は [`X_FRAME_OPTIONS`](/ja/6.0/ref/settings/#std-setting-X_FRAME_OPTIONS) を次のように設定します:

```
X_FRAME_OPTIONS = "SAMEORIGIN"
```

このミドルウェアを使うにあたって、いくつかのビューでは `X-Frame-Options` ヘッダを **設定したくない** かもしれません。そのような場合にはヘッダを設定しないよう、ビューデコレータでミドルウェアに指示できます:

```
from django.http import HttpResponse
from django.views.decorators.clickjacking import xframe_options_exempt

@xframe_options_exempt
def ok_to_load_in_a_frame(request):
    return HttpResponse("This page is safe to load in a frame on any site.")
```

> **Note**
>
> フレームやiframe内でフォームを送信したり、セッションクッキーにアクセスしたい場合は、 [`CSRF_COOKIE_SAMESITE`](/ja/6.0/ref/settings/#std-setting-CSRF_COOKIE_SAMESITE) や [`SESSION_COOKIE_SAMESITE`](/ja/6.0/ref/settings/#std-setting-SESSION_COOKIE_SAMESITE) の設定を変更する必要があるかもしれません。

### Setting `X-Frame-Options` をビューごとに設定する

`X-Frame-Options` ヘッダをビューごとに設定するために、Django は次のようなデコレータを提供しています:

```
from django.http import HttpResponse
from django.views.decorators.clickjacking import xframe_options_deny
from django.views.decorators.clickjacking import xframe_options_sameorigin

@xframe_options_deny
def view_one(request):
    return HttpResponse("I won't display in any frame!")

@xframe_options_sameorigin
def view_two(request):
    return HttpResponse("Display in a frame if it's from the same origin as me.")
```

なお、これらのデコレータはミドルウェアとともに使うことができます。 デコレータの指定は、ミドルウェアの指定よりも優先されます。

## 制限事項

`X-Frame-Options` ヘッダーは、[モダンブラウザ](https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Web/HTTP/Headers/X-Frame-Options#browser_compatibility) においてのみクリックジャッキングに対する保護を提供します。
