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title: "静的ファイルのデプロイ"
version: 1.11
locale: ja
source: https://docs.djangoproject.com/ja/1.11/howto/static-files/deployment/
canonical: https://djangodocs.dev/ja/1.11/howto/static-files/deployment/
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# 静的ファイルのデプロイ

> **See also**
>
> [`django.contrib.staticfiles`](/ja/1.11/ref/contrib/staticfiles/#module-django.contrib.staticfiles) の使い方の基本に関しては、[静的ファイル (画像、JavaScript、CSS など) の管理](/ja/1.11/howto/static-files/) を読んでください。

## 製品における静的ファイルの配信

製品で静的 (static) ファイルを配置する基本的な流れは、次のように単純なものです。まず、静的ファイルが変更された時に、[`collectstatic`](/ja/1.11/ref/contrib/staticfiles/#django-admin-collectstatic) コマンドを実行します。そして、静的ファイル用のサーバへ移動する、収集 (collect) された静的ファイルのディレクトリ ([`STATIC_ROOT`](/ja/1.11/ref/settings/#std-setting-STATIC_ROOT)) を用意し、ファイルを配信 (serve) できるようにします。setting:STATICFILES\_STORAGE の設定によっては、ファイルを手動で新しい場所へ移動する必要があるかもしれません。ただし、`Storage` クラスの [`post_process`](/ja/1.11/ref/contrib/staticfiles/#django.contrib.staticfiles.storage.StaticFilesStorage.post_process) メソッドが面倒を見てくれる場合もあります。

どんなデプロイのタスクでも、悪魔は細部に宿るものです。(訳注: Devil's in the detail。神は細部に宿る (God is in the detail) から派生したことわざ) それぞれの製品ごとにセットアップには僅かな違いがあるものなので、基本的な流れに沿うように多少の手直しが必要になるかもしれません。以下によくあるパターンを紹介しているので、参考にしてください。

### サイトと静的ファイルを同じサーバから配信する

静的ファイルをすでにサイトを配信しているのと同じサーバから配信したい場合、配信の手順は次のようになります。

- デプロイするサーバにコードを push する。
- サーバ側で、 [`collectstatic`](/ja/1.11/ref/contrib/staticfiles/#django-admin-collectstatic) を実行することで、すべての静的ファイルを  [`STATIC_ROOT`](/ja/1.11/ref/settings/#std-setting-STATIC_ROOT) で設定したディレクトリに集める。
- [`STATIC_ROOT`](/ja/1.11/ref/settings/#std-setting-STATIC_ROOT) に置かれたファイルを [`STATIC_URL`](/ja/1.11/ref/settings/#std-setting-STATIC_URL) から配信するように、Web サーバの設定を行う。たとえば、Apache と mod\_wsgi を使用している場合、[Apache と mod\_wsgi を使用したファイルの配信](/ja/1.11/howto/deployment/wsgi/modwsgi/#serving-files) が参考になると思います。

きっとあなたは、このプロセスを自動化したくなりますよね。特に複数の Web サーバを管理しているならなおさらです。この自動化を達成するには様々な方法がありますが、Django 利用者には [Fabric](http://fabfile.org/) が人気です。

以下、続く数セクションで、fabfile (たとえば、Fabric スクリプト) の例をいくつかお見せします。fabfile によって、上で説明したファイルのデプロイを自動化できます。fabfile のシンタックスはひと目で分かるほど簡単なものですが、ここでは説明しないので、完全な文法について知りたければ、[Fabric's documentation](http://docs.fabfile.org/) を参照してください。

それでは、2台の Web サーバへ静的ファイルをデプロイする fabfile は、次のようになります。

```
from fabric.api import *

# Hosts to deploy onto
env.hosts = ['www1.example.com', 'www2.example.com']

# Where your project code lives on the server
env.project_root = '/home/www/myproject'

def deploy_static():
    with cd(env.project_root):
        run('./manage.py collectstatic -v0 --noinput')
```

### 専用のサーバから静的ファイルを配信する

比較的大きな Django サイトでは、Django を実行しているのとは異なる専用のサーバを用意して、静的ファイルを配信するのがふつうです。こうした専用サーバでは、高速なサーバや機能を限定したサーバなど、普通の Web サーバとは異なる種類のサーバを利用します。よくある選択肢としては、次のものが挙げられます。

- [Nginx](https://nginx.org/en/)
- [Apache](https://httpd.apache.org/) の機能縮小版

これらのサーバの設定方法は、このドキュメントの範囲外です。それぞれのサーバのドキュメントを参考に設定してください。

静的ファイルサーバでは Django が実行されていないので、次のようにデプロイの戦略を変更する必要があります。

- 静的ファイルが変更されたら、ローカル側で [`collectstatic`](/ja/1.11/ref/contrib/staticfiles/#django-admin-collectstatic) を実行する。
- ローカル側の [`STATIC_ROOT`](/ja/1.11/ref/settings/#std-setting-STATIC_ROOT) を静的ファイルサーバのファイル配信ディレクトリにアップロードします。これには、[rsync](https://rsync.samba.org/) を使用するのが一般的です。rsync を利用すれば、変更された静的ファイルの情報だけを転送することができます。

以上の手順を fabfile にすると、次のようになります。

```
from fabric.api import *
from fabric.contrib import project

# Where the static files get collected locally. Your STATIC_ROOT setting.
env.local_static_root = '/path/to/static'

# Where the static files should go remotely
env.remote_static_root = '/home/www/static.example.com'

@roles('static')
def deploy_static():
    local('./manage.py collectstatic')
    project.rsync_project(
        remote_dir=env.remote_static_root,
        local_dir=env.local_static_root,
        delete=True,
    )
```

### クラウドサービスや CDN から静的ファイルを配信する

もう一つのよく用いられる方法は Amazon の S3 や CDN (コンテンツ・デリバリー・ネットワーク) のようなクラウドストレージから静的ファイルを利用する方法です。この方法では静的ファイルの取扱いに関する問題を無視できるようにし、(特に CDN を利用している場合は) しばしば Web ページの高速なローディングの助けとなります。

これらのサービスを使う場合でも、基本的なワークフローは上で説明した通りです。ただし、`rsync` を使って静的ファイルをサーバに転送する代わりに、ストレージプロバイダや CDN に転送する必要があります。

そのための方法はいろいろありますが、プロバイダが API を提供している場合、[custom file storage backend](/ja/1.11/howto/custom-file-storage/) を使えば、プロセスを非常に簡単にすることができます。すでに自分でこれを書いているか、サードパーティの custom file storage backend を使っているなら、[`STATICFILES_STORAGE`](/ja/1.11/ref/settings/#std-setting-STATICFILES_STORAGE) をストレージエンジンに設定するだけで、[`collectstatic`](/ja/1.11/ref/contrib/staticfiles/#django-admin-collectstatic) でストレージプロバイダを使用することができます。

たとえば、S3 storage backend を `myproject.storage.S3Storage` としてすでに書いていれば、次のように書くだけでこのストレージを利用できます。

```
STATICFILES_STORAGE = 'myproject.storage.S3Storage'
```

一度これを設定すれば、あとは [`collectstatic`](/ja/1.11/ref/contrib/staticfiles/#django-admin-collectstatic) を実行するだけで、ストレージパッケージ経由で静的ファイルを S3 へアップロードすることができます。後で別のストレージプロバイダに乗り換えることになったとしても、[`STATICFILES_STORAGE`](/ja/1.11/ref/settings/#std-setting-STATICFILES_STORAGE) の設定を書き換えるだけで、簡単にプロバイダを変更できます。

For details on how you'd write one of these backends, see
[Writing a custom storage system](/ja/1.11/howto/custom-file-storage/). There are 3rd party apps available that
provide storage backends for many common file storage APIs. A good starting
point is the [overview at djangopackages.org](https://djangopackages.org/grids/g/storage-backends/).

## さらに学ぶ

すべての設定、コマンド、テンプレートタグなどの詳細と、[`django.contrib.staticfiles`](/ja/1.11/ref/contrib/staticfiles/#module-django.contrib.staticfiles) に含まれているその他の機能については、[staticfiles リファレンス](/ja/1.11/ref/contrib/staticfiles/) を読んでください。
