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title: "はじめての Django アプリ作成、その2"
version: 1.10
locale: ja
source: https://docs.djangoproject.com/ja/1.10/intro/tutorial02/
canonical: https://djangodocs.dev/ja/1.10/intro/tutorial02/
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# はじめての Django アプリ作成、その2

このチュートリアルは [チュートリアルその 1](/ja/1.10/intro/tutorial01/) の続きです。ここでは、データベースをセットアップして、最初のモデルを作成し、そして Django が自動的に生成してくれる管理 (admin) サイトについて、簡単なイントロダクションをします。

## Database の設定

それでは、 `mysite/settings.py` を開いてください。これは、 Django の設定を表現するモジュールレベルの変数を持つ通常の Python モジュールです。

デフォルトの設定では SQLite を使用します。データベースに詳しくなかったり、単に Django を試してみたいだけなら、これが一番簡単な選択です。 SQLite は Python に標準で組み込まれているため、データベースをサポートするために何も追加でインストールする必要がないからです。ただし、本番の環境で使う場合には、頭痛の種となるデータベースの移行作業を避けるため、PostgreSQL などのよりスケーラブルなデータベースを使った方が良いでしょう。

他のデータベースを使いたい場合、適切な [データベースのバインディング](/ja/1.10/topics/install/#database-installation) をインストールして、設定ファイルの [`DATABASES`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-DATABASES) の `'default'` 項目内の以下のキーをデータベースの接続設定に合うように変更してください。

- [`ENGINE`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-DATABASE-ENGINE) -- `'django.db.backends.sqlite3'`、`'django.db.backends.postgresql'`、`'django.db.backends.mysql'` または `'django.db.backends.oracle'` のいずれかにします。[その他のバックエンド](/ja/1.10/ref/databases/#third-party-notes) も利用可能です。
- [`NAME`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-NAME) -- データベースの名前です。SQLite を使用している場合、データベースはコンピュータ上のファイルになります。その場合、[`NAME`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-NAME) には、そのファイルのファイル名を含んだ絶対パスを指定する必要があります。デフォルト値は `os.path.join(BASE_DIR, 'db.sqlite3')` で、ファイルはプロジェクトのディレクトリに保存されます。

データベースとして SQLite を使っていない場合、 [`USER`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-USER) や [`PASSWORD`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-PASSWORD) そして ``HOST などの追加設定を加える必要があります。詳細については  :setting:`DATABASES`` のリファレンスドキュメントを参照してください。

> **SQLite 以外のデータベースの場合**
>
> もし SQLite 以外を使っている場合、 database を今のうちに作っておいてください。 "`CREATE DATABASE database_name;`" とデータベースのインタラクティブプロンプトで実行してください。
>
> `mysite/settings.py` のデータベースユーザに 「データベース作成」の権限があることを確認します。これは、この後のチュートリアルの [テストDB](/ja/1.10/topics/testing/overview/#the-test-database) を自動作成することができます。
>
> SQLite を使っている場合は、前もってすることはありません。必要であればデータベースファイルが自動で生成されます。

`mysite/settings.py` を編集する際、 [`TIME_ZONE`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-TIME_ZONE) に自分のタイムゾーンも設定します。

同じく、ファイル先頭にある [`INSTALLED_APPS`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-INSTALLED_APPS) に注意してください。これはこのDjangoインスタンスの中で有効化されているすべてのDjangoアプリケーションの名前を保持しています。アプリは複数のプロジェクトによって使用されることができますし、また、他の開発者が彼らのプロジェクトで使用するためにパッケージして配布することもできます。

デフォルトでは、  には以下のアプリケーションがはいっています。

- [`django.contrib.admin`](/ja/1.10/ref/contrib/admin/#module-django.contrib.admin)  \- 管理（admin）サイト。まもなく使います
- [`django.contrib.auth`](/ja/1.10/topics/auth/#module-django.contrib.auth) \- 認証システム
- [`django.contrib.contenttypes`](/ja/1.10/ref/contrib/contenttypes/#module-django.contrib.contenttypes) \- コンテンツタイプフレームワーク
- [`django.contrib.sessions`](/ja/1.10/topics/http/sessions/#module-django.contrib.sessions) \- セッションフレームワーク
- [`django.contrib.messages`](/ja/1.10/ref/contrib/messages/#module-django.contrib.messages) \- メッセージフレームワーク
- [`django.contrib.staticfiles`](/ja/1.10/ref/contrib/staticfiles/#module-django.contrib.staticfiles) \- 静的ファイルの管理フレームワーク

これらの機能はよく使われるのでデフォルトで付属しています。

これらのアプリケーションは最低1つデータベースのテーブルを使うので、使い始まる前にデータベースにテーブルを作る必要があります。以下のコマンドを実行してください:

```console
$ python manage.py migrate
```

[`migrate`](/ja/1.10/ref/django-admin/#django-admin-migrate) コマンドは [`INSTALLED_APPS`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-INSTALLED_APPS) の設定を参照するとともに、 `mysite/settings.py` ファイルのデータベース設定に従って必要なすべてのデータベースのテーブルを作成します。このデータベースマイグレーションはアプリと共に配布されます  (これらについては後ほどカバーします)。マイグレーションを実施するたび、メッセージを見ることになります。もしこれに興味を引かれたら、Djangoが作成したテーブルを表示するために、コマンドラインクライアントであなたのデータベースの種類に合わせて `\dt` (PostgreSQL)、`SHOW TABLES;` (MySQL)、 `.schema` (SQLite)、もしくは `SELECT TABLE_NAME FROM USER_TABLES;` (Oracle) とタイプしてみましょう。

> **ミニマリストのために**
>
> すでに述べたように、一般的な場合のためにデフォルトのアプリケーション群が含まれていますが、すべての人がそれを必要とするわけではありません。もしその中のどれかかすべてが必要ない場合、 [`migrate`](/ja/1.10/ref/django-admin/#django-admin-migrate) を実行する前に [`INSTALLED_APPS`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-INSTALLED_APPS) から適切な行(複数)をコメントアウトしたり削除しても構いません。[`migrate`](/ja/1.10/ref/django-admin/#django-admin-migrate) コマンドは [`INSTALLED_APPS`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-INSTALLED_APPS) のアプリのためだけに実行されます。

## モデルの作成

これからモデルを定義します -- 追加的なメタデータとともにデータベースのレイアウトを行う、必須の作業です。

> **設計思想**
>
> モデルは、手持ちのデータに対する唯一の決定的なソースです。モデルには自分が格納したいデータにとって必要不可欠なフィー ルドと、そのデータの挙動を収めます。 Django は [DRY 則](/ja/1.10/misc/design-philosophies/#dry) に従っています。 Django のモデルの目的は、ただ一つの場所でデータモデルを定義し、そこから自動的にデータを取り出すことにあります。
>
> これはマイグレーションを含みます - 例えば、Ruby On Railsと違って、Djangoは歴史的に、現在のモデルに合致するようデータベースのスキーマをアップデートするよう進むことを可能とすることで、マイグレーションは完全にモデルのファイルから生成されます。

これから開発する簡単な poll アプリケーションでは、投票項目 (`Question`) と選択肢 (`Choice`) の二つのモデルを作成します。 `Poll` には質問事項 (question) と公開日 (publication date) の情報があります。 `Choice` には選択肢のテキストと投票数 (vote) という二つのフィールドがあります。各 `Choice` は一つの `Question` に関連づけられています。

Django では、こうした概念を簡単な Python クラスで表現できます。 `polls/models.py` ファイルを以下のように編集してください:

*polls/models.py*

```
from django.db import models

class Question(models.Model):
    question_text = models.CharField(max_length=200)
    pub_date = models.DateTimeField('date published')

class Choice(models.Model):
    question = models.ForeignKey(Question, on_delete=models.CASCADE)
    choice_text = models.CharField(max_length=200)
    votes = models.IntegerField(default=0)
```

コードは単純明解ですね。各モデルは一つのクラスで表現され、いずれも [`django.db.models.Model`](/ja/1.10/ref/models/instances/#django.db.models.Model) のサブクラスです。各モデルには複数のクラス変数があり、個々のクラス変数はモデルのデータベースフィールドを表現しています。

各フィールドは [`Field`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.Field) クラスのインスタンスとして表現されています。例えば、 [`CharField`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.CharField) は文字のフィールドで、 [`DateTimeField`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.DateTimeField) は日時フィー ルドです。こうしたクラスは、各フィールドにどのようなデータ型を記憶させるか を Django に教えます。

[`Field`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.Field) インスタンスそれぞれの名前(例: `question_text` や `pub_date`)は、機械可読なフィールド名です。このフィールド名はPythonコードで使うとともに、データベースも列の名前として使うことになります。

[`Field`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.Field) の第一固定引数には、オプションとして人間可読なフィールド名も指定できます。このフィールド名は Django の二つの内省機能で使う他、ドキュメントとしての役割も果たします。人間可読なフィールド名を指定しない場合、 Django は機械可読な名前を使います。上の例では、  `Question.pub_date` にだけ人間可読なフィールド名を指定しました。モデルの他のフィールドでは、フィールドの機械可読な名前は人間可読な名前としても十分なので定義していません。

[`Field`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.Field) クラスの中には必須の引数を持つものがありま す。例えば ~django.db.models.CharField には [`max_length`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.CharField.max_length) を指定する必要があります。この引数はデータベーススキーマで使われる他、後で述べるバリデーションでも使われま す。

[`Field`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.Field) はいつくかオプションの引数も取れます。今回の場合、 `` `votes `` の [`default`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.Field.default) 値を 0 に設定しました。

ついに、 [`ForeignKey`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.ForeignKey) を使用したリレーションシップの記述が定義されました。これは、それぞれの\`\`Choice\`\` が一つの\`\`Question\`\`に関連付けられていることをDjangoに伝えます。Djangoは 多対一、多対多、そして一対一のような一般的なデータベースリレーションシップすべてをサポートします。

## モデルを有効にする

前述のようなほんのわずかなコードをモデルに書くだけで、 Django はたくさんの情報を知れます。このコードを使って、 Django は:

- アプリケーションのデータベーススキーマを作成 (`CREATE TABLE` 文を実行) できます。
- `Question` や `Choice` オブジェクトに Python からアクセスするためのデータベー ス API を作成できます。

でもその前に `polls` アプリケーションをインストールしたことをプロジェクトに教えてやる必要があります。

> **設計思想**
>
> Django アプリケーションは「プラガブル (pluggable)」です。アプリケーショ ンは特定の Django インストールに結び付いていないので、アプリケーションを複数のプロジェクトで使ったり、単体で配布したりできます。

プロジェクトにあるアプリケーションを含めるために、構成クラスへの参照を [`INSTALLED_APPS`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-INSTALLED_APPS) 設定に追加する必要があります。 `PollsConfig` クラスは、 `polls/apps.py` にあるので、ドットでつながれたパスは `'polls.apps.PollsConfig'` となります。 `mysite/settings.py` を編集し、 [`INSTALLED_APPS`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-INSTALLED_APPS) 設定にドットでつながれたパスを追加してください。そうすると下記のようになります。

*mysite/settings.py*

```
INSTALLED_APPS = [
    'polls.apps.PollsConfig',
    'django.contrib.admin',
    'django.contrib.auth',
    'django.contrib.contenttypes',
    'django.contrib.sessions',
    'django.contrib.messages',
    'django.contrib.staticfiles',
]
```

これで Django は `polls` アプリケーションが含まれていると知りました。もうひとつコマンドを実行しましょう:

```console
$ python manage.py makemigrations polls
```

次のようなものが表示されるはずです:

```text
Migrations for 'polls':
  polls/migrations/0001_initial.py:
    - Create model Choice
    - Create model Question
    - Add field question to choice
```

makemigrations\`\`を実行することで、Djangoにモデルに変更があったこと(この場合、新しいものを作成しました)を伝え、そして変更を\*マイグレーション\*の形で保存することができました。

マイグレーションはDjangoがモデル(そしてデータベーススキーマでもあります)の変更をディスク上のファイルに保存する方法です。望むならば、新しいモデルをマイグレーションのファイル `polls/migrations/0001_initial.py` から読むことも出来ます。安心して下さい、Djangoが作成する度にマイグレーションのファイルを読む必要はありません、しかし、Djangoが行った変更を手動で微調整したいというときのために人間可読なファイルとして設計されています。

これは自動でデータベーススキーマを管理するためのマイグレーション実行するとのコマンドです。[`migrate`](/ja/1.10/ref/django-admin/#django-admin-migrate) と呼ばれる、あっという間に完了します、しかし最初は、マイグレーションがどんなSQLを実行するのか見てみましょう。[`sqlmigrate`](/ja/1.10/ref/django-admin/#django-admin-sqlmigrate) コマンドはマイグレーションの名前を引数にとってSQLを返します:

```console
$ python manage.py sqlmigrate polls 0001
```

あなたは次のようなもの (読みやすさのためにそれを再フォーマットした) が表示されるはずです:

```sql
BEGIN;
--
-- Create model Choice
--
CREATE TABLE "polls_choice" (
    "id" serial NOT NULL PRIMARY KEY,
    "choice_text" varchar(200) NOT NULL,
    "votes" integer NOT NULL
);
--
-- Create model Question
--
CREATE TABLE "polls_question" (
    "id" serial NOT NULL PRIMARY KEY,
    "question_text" varchar(200) NOT NULL,
    "pub_date" timestamp with time zone NOT NULL
);
--
-- Add field question to choice
--
ALTER TABLE "polls_choice" ADD COLUMN "question_id" integer NOT NULL;
ALTER TABLE "polls_choice" ALTER COLUMN "question_id" DROP DEFAULT;
CREATE INDEX "polls_choice_7aa0f6ee" ON "polls_choice" ("question_id");
ALTER TABLE "polls_choice"
  ADD CONSTRAINT "polls_choice_question_id_246c99a640fbbd72_fk_polls_question_id"
    FOREIGN KEY ("question_id")
    REFERENCES "polls_question" ("id")
    DEFERRABLE INITIALLY DEFERRED;

COMMIT;
```

以下に注意してください:

- 正確な出力は、使用しているデータベースによって異なります。上記の例では、 PostgreSQL のために生成されます。
- テーブル名はアプリケーションの名前 (`polls`) とモデルの小文字表記 の `question`  と `choice` を組み合わせて自動的に生成されます。 (この挙動はオーバライドできます)
- 主キー (primary key, ID) は自動的に追加されます (この挙動もオーバライド可能です)。
- 便宜上、 Django は外部キーのフィールド名に `"_id"` を追加します。もちろんこの挙動もオーバライド可能です。
- 外部キーリレーションシップは\`\`FOREIGN KEY\`\` 制約で明確化されます。DEFERRABLE\`\`の部分については心配しないでください; これはただPostgreSQLに外部キーをトランザクション終了まで強制しないよう伝えているだけです。
- これはあなたが使用しているデータベースに合わせて、`auto_increment` (MySQL)、 `serial` (PostgreSQL) もしくは integer primary key autoincrement\` (SQLite) のようなデータベースに特化した型が自動的に選択され生成されます。フィールド名のクォーティングをダブルクォートにするか、シングルクォートにするかも同じように扱われます。
- [`sqlmigrate`](/ja/1.10/ref/django-admin/#django-admin-sqlmigrate) コマンドは実際にはデータベースにマイグレーションを実行しません。ただ、Djangoが必要としているSQLが何であるかをスクリーンに表示するだけです。これはDjangoが何をしようとしているかを確認したり、データベース管理者に変更のためのSQLスクリプトを要求されているときに役に立ちます。

もし興味があれば [`python manage.py check`](/ja/1.10/ref/django-admin/#django-admin-check) を実行することもできます; これはマイグレーションを作成したりデータベースにふれることなくプロジェクトになんの問題がないか確認します 。

[`migrate`](/ja/1.10/ref/django-admin/#django-admin-migrate) を再度実行し、 モデルのテーブルをデータベースに作成しましょう。

```console
$ python manage.py migrate
Operations to perform:
  Apply all migrations: admin, auth, contenttypes, polls, sessions
Running migrations:
  Rendering model states... DONE
  Applying polls.0001_initial... OK
```

[`migrate`](/ja/1.10/ref/django-admin/#django-admin-migrate) コマンドはすべての適用されていないマイグレーション(Djangoはデータベース内の\`\`django\_migrations\`\`と呼ばれる特別なテーブルを利用してどれが適用されているかを追跡しています)を捕捉してデータベースに対してそれを実行します - 重要なのは、モデルに対して行った変更はデータベースのスキーマに同期するということです。

マイグレーションは、データベースやテーブルを削除しまた新しいものを作成する必要なく、プロジェクトを開発するように、いつでもモデルを変更可能とする強力なツールです - データを失うことなしにデータベースをライブでアップグレードするよう特化しています。これらについてチュートリアルの後の部分でより深くカバーします、しかし今は、モデルの変更を実施するための3ステップガイドを覚えておいてください:

- モデルを変更する (`models.py` の中の)
- これらの変更のためのマイグレーションを作成するために [`python manage.py makemigrations`](/ja/1.10/ref/django-admin/#django-admin-makemigrations)  を実行します。
- データベースにこれらの変更を適用するために [`python manage.py migrate`](/ja/1.10/ref/django-admin/#django-admin-migrate)  を実行します。

マイグレーションの作成と適用のコマンドが分割されている理由は、マイグレーションをバージョン管理システムにコミットし、アプリとともに配布するためです。これによって、あなたの開発が容易になるだけでなく、他の開発者や本番環境にとって使いやすいものになります。

`manage.py` ユーティリティでできることについては [django-admin のドキュメント](/ja/1.10/ref/django-admin/) を読んで下さい。

## API で遊んでみる

さぁ、 Python 対話シェルを起動して、 Django が提供する API で遊んでみましょう。 Python シェルを起動するには、以下のコマンドを実行します:

```console
$ python manage.py shell
```

単に “python” を実行しないのは、 Django に `mysite/settings.py` ファイルへの import パスを与える `DJANGO_SETTINGS_MODULE` の環境変数を `manage.py` で設定しているからです。

> **manage.py を使わずに済ませる方法**
>
> `manage.py` を使用しなくても問題ありません。環境変数 [`DJANGO_SETTINGS_MODULE`](/ja/1.10/topics/settings/#envvar-DJANGO_SETTINGS_MODULE) を `mysite.settings` に設定して、標準のPython shellを起動しDjangoをセットアップします。
>
> ```pycon
> >>> import django
> >>> django.setup()
> ```
>
> [`AttributeError`](https://docs.python.org/3/library/exceptions.html#AttributeError) が発生したするのであれば、おそらくこのチュートリアルに合致しないDjangoを使用しているのでしょう。より古いチュートリアルに切り替えるか、Djangoのバージョンを新しくして下さい。
>
> `import mysite` の動作のために、`manage.py` があるのと同じディレクトリ、もしくはPythonのパスが通っていることを保証されたディレクトリから\`\`python\`\`を実行しなくてはなりません。
>
> 詳しくは [django-admin.py のドキュメント](/ja/1.10/ref/django-admin/) を参照してください。

シェルに入ったら [データベース API](/ja/1.10/topics/db/queries/) の世界を探検してみましょう:

```
>>> from polls.models import Question, Choice   # Import the model classes we just wrote.

# No questions are in the system yet.
>>> Question.objects.all()
<QuerySet []>

# Create a new Question.
# Support for time zones is enabled in the default settings file, so
# Django expects a datetime with tzinfo for pub_date. Use timezone.now()
# instead of datetime.datetime.now() and it will do the right thing.
>>> from django.utils import timezone
>>> q = Question(question_text="What's new?", pub_date=timezone.now())

# Save the object into the database. You have to call save() explicitly.
>>> q.save()

# Now it has an ID. Note that this might say "1L" instead of "1", depending
# on which database you're using. That's no biggie; it just means your
# database backend prefers to return integers as Python long integer
# objects.
>>> q.id
1

# Access model field values via Python attributes.
>>> q.question_text
"What's new?"
>>> q.pub_date
datetime.datetime(2012, 2, 26, 13, 0, 0, 775217, tzinfo=<UTC>)

# Change values by changing the attributes, then calling save().
>>> q.question_text = "What's up?"
>>> q.save()

# objects.all() displays all the questions in the database.
>>> Question.objects.all()
<QuerySet [<Question: Question object>]>
```

ちょっと待ってください。 `<Question: Question object>` はこのオブジェクトの表現としてまったく役に立ちません。( `polls/models.py` ファイルの中にある) `Question` モデルを編集してこれを修正しましょう。 [`__str__()`](/ja/1.10/ref/models/instances/#django.db.models.Model.__str__) メソッドを `Question` と `Choice` の両方に追加します:

*polls/models.py*

```
from django.db import models
from django.utils.encoding import python_2_unicode_compatible

@python_2_unicode_compatible  # only if you need to support Python 2
class Question(models.Model):
    # ...
    def __str__(self):
        return self.question_text

@python_2_unicode_compatible  # only if you need to support Python 2
class Choice(models.Model):
    # ...
    def __str__(self):
        return self.choice_text
```

あなた自身のインタラクティブシェルでの表示での利便性のためだけではなく、Djangoの自動生成adminでオブジェクトの表現として使用されるという理由からも [`__str__()`](/ja/1.10/ref/models/instances/#django.db.models.Model.__str__) メソッドをモデルに追加することは重要です。

これらは通常の Python メソッドということに注意してください。デモ用にカスタムのメソッドを追加してみましょう:

*polls/models.py*

```
import datetime

from django.db import models
from django.utils import timezone

class Question(models.Model):
    # ...
    def was_published_recently(self):
        return self.pub_date >= timezone.now() - datetime.timedelta(days=1)
```

`import datetime` と `from django.utils import timezone` で Python の 標準モジュール [`datetime`](https://docs.python.org/3/library/datetime.html#module-datetime) と Django のタイムゾーン関連ユーティリティの [`django.utils.timezone`](/ja/1.10/ref/utils/#module-django.utils.timezone) を参照していることに注意してください。 Python でのタイムゾーンの取り扱いに不慣れな場合は、 タイムゾーンサポートドキュメント \</topics/i18n/timezones\> を参照してください。

変更を保存して、もう一度 `python manage.py shell` を実行して新しい Python 対話シェルを始めましょう:

```
>>> from polls.models import Question, Choice

# Make sure our __str__() addition worked.
>>> Question.objects.all()
<QuerySet [<Question: What's up?>]>

# Django provides a rich database lookup API that's entirely driven by
# keyword arguments.
>>> Question.objects.filter(id=1)
<QuerySet [<Question: What's up?>]>
>>> Question.objects.filter(question_text__startswith='What')
<QuerySet [<Question: What's up?>]>

# Get the question that was published this year.
>>> from django.utils import timezone
>>> current_year = timezone.now().year
>>> Question.objects.get(pub_date__year=current_year)
<Question: What's up?>

# Request an ID that doesn't exist, this will raise an exception.
>>> Question.objects.get(id=2)
Traceback (most recent call last):
    ...
DoesNotExist: Question matching query does not exist.

# Lookup by a primary key is the most common case, so Django provides a
# shortcut for primary-key exact lookups.
# The following is identical to Question.objects.get(id=1).
>>> Question.objects.get(pk=1)
<Question: What's up?>

# Make sure our custom method worked.
>>> q = Question.objects.get(pk=1)
>>> q.was_published_recently()
True

# Give the Question a couple of Choices. The create call constructs a new
# Choice object, does the INSERT statement, adds the choice to the set
# of available choices and returns the new Choice object. Django creates
# a set to hold the "other side" of a ForeignKey relation
# (e.g. a question's choice) which can be accessed via the API.
>>> q = Question.objects.get(pk=1)

# Display any choices from the related object set -- none so far.
>>> q.choice_set.all()
<QuerySet []>

# Create three choices.
>>> q.choice_set.create(choice_text='Not much', votes=0)
<Choice: Not much>
>>> q.choice_set.create(choice_text='The sky', votes=0)
<Choice: The sky>
>>> c = q.choice_set.create(choice_text='Just hacking again', votes=0)

# Choice objects have API access to their related Question objects.
>>> c.question
<Question: What's up?>

# And vice versa: Question objects get access to Choice objects.
>>> q.choice_set.all()
<QuerySet [<Choice: Not much>, <Choice: The sky>, <Choice: Just hacking again>]>
>>> q.choice_set.count()
3

# The API automatically follows relationships as far as you need.
# Use double underscores to separate relationships.
# This works as many levels deep as you want; there's no limit.
# Find all Choices for any question whose pub_date is in this year
# (reusing the 'current_year' variable we created above).
>>> Choice.objects.filter(question__pub_date__year=current_year)
<QuerySet [<Choice: Not much>, <Choice: The sky>, <Choice: Just hacking again>]>

# Let's delete one of the choices. Use delete() for that.
>>> c = q.choice_set.filter(choice_text__startswith='Just hacking')
>>> c.delete()
```

モデルのリレーションについては [リレーション先オブジェクトにアクセスする](/ja/1.10/ref/models/relations/) を参照してください。 API を通じた、フィールドルックアップのためのダブルアンダースコアの使い方は [フィールドルックアップ](/ja/1.10/topics/db/queries/#field-lookups-intro) を参照してください。データーベース API の詳細は [データベース API リファレンス](/ja/1.10/topics/db/queries/) を参照してください。

## Django Adminの紹介

> **設計思想**
>
> あなたのスタッフや顧客のためのコンテンツ追加、変更そして削除のための管理サイトの生成は、創造性を要求されない退屈な仕事です。そのため、Djangoはモデルのための管理インタフェース群の生成を完全に自動化します。
>
> Django はニュースルーム環境で開発されました。ニュースルーム環境では、 「コンテンツの作成者 (content publisher)」と「公開 (public) 」サイトをきわめて明確に区別しています。サイト管理者は新たな話題やイベント、 スポーツのスコアなどの入力にシステムを使い、コンテンツは公開用サイト上で表示されます。 Django は、サイト管理者向けの一元化されたコンテンツ編集インタフェースを提供しています。
>
> admin はサイトの訪問者でなく、サイト管理者に使われることを意図しています。

### 管理ユーザーを作成する

まず最初に私達はadminサイトにログインできるユーザーを作成する必要があります。下記のコマンドを実行します:

```console
$ python manage.py createsuperuser
```

好きなユーザー名を入力しEnterを押してください。

```text
Username: admin
```

希望するemailアドレスを入力するよう促されます:

```text
Email address: admin@example.com
```

最後のステップはパスワードの入力です。2回目のパスワードが1回目と同じことを確認するため、パスワードの入力を2回求められます。

```text
Password: **********
Password (again): *********
Superuser created successfully.
```

### 開発サーバーの起動

Django adminサイトはデフォルトで有効化されます。開発サーバーを起動して探索を始めましょう。

もしサーバーが起動していなかったら、このようにして起動しましょう:

```console
$ python manage.py runserver
```

次はブラウザを起動して、ローカルドメインの “/admin/” 、つまり <http://127.0.0.1:8000/admin/> にアクセスします。以下のような admin のログイ ン画面が表示されるはずです:

![Django admin login screen](intro/_images/admin01.png)

:doc:translation \</topics/i18n/translation\>\`はデフォルトでonになっています。 あなたのブラウザの設定とDjangoの翻訳状況によって、ログインスクリーンはあなたの言語で表示されるかもしれません。

### admin サイトに入る

今回は、前のステップで作成したスーパーユーザーのアカウントでログインを試してみましょう。Django adminのインデックスページが表示されるはずです:

![Django admin index page](intro/_images/admin02.png)

groupsとusersといういくつかのタイプの編集可能なコンテンツが閲覧できるはずです。これらはDjangoに含まれる認証フレームワーク [`django.contrib.auth`](/ja/1.10/topics/auth/#module-django.contrib.auth) によって提供されます。

### Poll アプリを admin 上で編集できるようにする

ところで、 polls アプリはどこにあるんでしょう？ admin のインデクスページを見ても表示されていませんね。

やるべきことは一つです: adminに"Question"オブジェクト達はadmin インタフェースを持つことを伝える必要があります。これを行うために、ファイル  `polls/admin.py` を開いてこのように編集しましょう:

*polls/admin.py*

```
from django.contrib import admin

from .models import Question

admin.site.register(Question)
```

### admin の機能を探究してみる

今では私たちが"Question"を登録したので、Djangoはadmin インデクスページにこれを表示すべきだということを知っています:

![Django admin index page, now with polls displayed](intro/_images/admin03t.png)

"Questions"をクリックしましょう。questionsのための"change list"ページが表示されます。このページにはデータベースの中のすべてのquestionsが表示され、あなたはこの中のひとつを変更のために選択することができます。ここに私たちが以前作成した"What's UP?" questionもあります:

![Polls change list page](intro/_images/admin04t.png)

"What's up?" questionを編集するためにクリックしましょう:

![Editing form for question object](intro/_images/admin05t.png)

以下の点に注意してください:

- フォームは `Question` モデルから自動的に生成されます。
- モデルのフィールドの型 ([`DateTimeField`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.DateTimeField) 、 [`CharField`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.CharField) など) によって適切な HTML 入力ウィジェッ トが対応しています。各種のフィールドには Django 管理サイトでデー タを表示する方法が定義されています。
- 各 [`DateTimeField`](/ja/1.10/ref/models/fields/#django.db.models.DateTimeField) は JavaScript ショートカットがついています。日付 (dates) のカラムには「今日 (today)」 へのショートカットとカレンダーポップアップボタンがあります。 時刻 (times) には「現在 (now)」へのショートカットと、よく入力される時刻のリストを表示するポップアップボタンがあります。

ページの末尾の部分には操作ボタンがいくつか表示されています:

- 保存 (Save) – 変更を保存して、このモデルのチェンジリストのページに戻ります。
- 保存して編集を続ける (Save and continue editing) – 変更を保存して、このオブジェクトの編集ページをリロードします。
- 保存してもう一つ追加 (Save and add another) – 変更を保存して、このモデルのオブジェクトを新規追加するための空の編集ページをロードします。
- 削除 (Delete) – 削除確認ページを表示します。

もし「Data published」の値があなたが以前 [チュートリアルその1](/ja/1.10/intro/tutorial01/) で作成した questionと一致しないのであれば、それはおそらくあなたが [`TIME_ZONE`](/ja/1.10/ref/settings/#std-setting-TIME_ZONE)  で正しい値を設定することを忘れていたことを意味します。これを変更して、ページをリロードし、正しい値が表示されるかチェックします。

「今日」や「現在」ショートカットをクリックして、「Date published」を変更してみましょう。変更したら、「保存して編集を続ける」を押します。次に、右上に ある「履歴 (History)」をクリックしてみましょう。ユーザが管理サイト上でオブジェクトに対して行った変更履歴の全てを、変更時刻と変更を行ったユーザ名付きでリストにしたページが表示されます:

![History page for question object](intro/_images/admin06t.png)

モデルのAPIや、あなた自身で親しみやすくしたadmin サイトが方があった方が具合がいいと思うときは、polls アプリにより多くのビュー追加する方法を学習するため [チュートリアルその3](/ja/1.10/intro/tutorial03/) を読みましょう。
